サブクラス
309ビザ(Partner Provisional Visa - Offshore)徹底解説:オーストラリアのパートナービザを国外から申請
オーストラリア大使館在職時にパートナービザの審査責任者として年間300件以上のビザ発給審査を一人で行なっていた元オーストラリア大使館査証課マネージャーの視点からサブクラス309ビザ申請においてどのような審査が行われているのかを下記にご説明します。
サブクラス309ビザ
は、オーストラリア国民、オーストラリア永住者、または eligible なニュージーランド国民のパートナーとのパートナー関係を元に、オーストラリア国外から申請できる永住を視野に入れた一時的なパートナービザです。このビザを取得することで、オーストラリアに移住し、追って永住ビザのサブクラス100ビザ(永住パートナービザ)の審査結果を待つことができます。
- 正式名称: Partner Provisional Visa (Offshore) Subclass 309 visa
- ビザの種類: 一時ビザ(Temporary visa)
- 申請場所: オーストラリア国外
- 目的: サブクラス100ビザの審査結果が出るまでの期間オーストラリアに滞在可能
サブクラス309ビザの申請要件
309ビザを申請するためには、以下の要件を満たす必要があります。
- あなたのパートナー・スポンサーの要件:
- オーストラリア国民、オーストラリア永住者、または eligible なニュージーランド国民であること。
- 18歳以上であること。
- 過去に他の人をスポンサーした回数に制限がある場合や、自身が過去にパートナービザを申請したことがある場合は、追加の条件が課される場合があります。
- ビザ申請者の要件:
- スポンサーと婚姻関係にあるか、事実婚関係にあること。
- 18歳以上であること。
- 健康状態と人物審査の要件を満たしていること。
- 過去にオーストラリアのビザを却下されたり、取り消されたりしたことがないこと。
- スポンサー(パートナー)との関係性の要件:
- 真実かつ継続的な関係であること。
- 共同生活を送っているか、一時的な別居であればその理由を説明できること。
- お互いを経済的、社会的にサポートし合っていること。
- 関係を証明するための証拠を提出できること(写真、手紙、メール、共同口座の明細など)。
- 書類準備: 必要な書類をすべて揃えます。
- 申請者のパスポート、出生証明書
- スポンサーのパスポート、出生証明書または市民権証明書
- 婚姻証明書(婚姻関係の場合)または事実婚関係の証拠
- 関係を証明する証拠(写真、手紙、メール、共同口座の明細など)
- 健康診断の結果
- 無犯罪証明書
- オンライン申請: ImmiAccount を作成し、オンラインで申請書を提出します。
- 申請料金の支払い: クレジットカードで申請料金を支払います。
2025年3月28日現在の料金はAUD9,095.00となります。最新の料金はこちらから確認いただけます。
また、一緒にビザを申請する家族一人一人にも費用が別途かかります。
正しいビザ申請料金をお支払いいただけない場合は、申請手続きを行うことができません。
その他、健康診断、警察証明書、バイオメトリクスの費用がかかる場合があります。日本国内よりビザ申請する場合、バイオメトリクスの手続きは免除されます。 ご家族の追加を含め、ビザ申請料金がいくらになるかは、ビザ料金見積りをご利用ください。この見積もりでは、健康診断、警察証明書、生体認証にかかる費用は含まれておらず、別途実費の支払いが必要となります。
- 追加書類の提出: 必要に応じて、移民局から追加の書類提出を求められる場合があります。
- 審査: 移民局が申請書類を審査します。面接を実施される場合もあります。
- ビザ発給: 審査に合格すると、ビザが発給されます。
サブクラス309ビザ取得後の注意点
- 309ビザは一時的なビザであり、オーストラリアに永住するためには、サブクラス309を使ってオーストラリアへ入国した日から20ヶ月後くらいを目安にオーストラリア国内から永住ビザのサブクラス100ビザの審査を受け、それが許可されると晴れて永住ビザが許可されることになります。
- 309ビザの有効期間中は、オーストラリアの法律を遵守し、ビザの条件を守る必要があります。
- 住所や連絡先が変わった場合は、速やかに移民局に連絡する必要があります。
よくある質問
- 申請にかかる期間は?
- 申請状況によって異なりますが、50%の申請が14ヶ月、90%の申請が26ヶ月で処理されていると案内されてえいます(2025年3月24日現在の情報)
最新のビザの処理時間については、ビザ処理時間ガイドツールをご利用ください。これは最近決定された申請の処理時間を示しています。これはあくまでも目安であり、あなたの申請に特化したものではありません。
オーストラリア内務省(移民局)は引き続き、高齢の申請、同情的でやむを得ない申請を優先して審査します。これは現在の処理時間に反映されています。
- 申請料金は?
2025年3月28日現在の料金はAUD9,095.00となります。最新の料金はこちらから確認いただけます。
また、一緒にビザを申請する家族一人一人にも費用が別途かかります。
正しいビザ申請料金をお支払いいただけない場合は、申請手続きを行うことができません。
その他、健康診断、警察証明書、バイオメトリクスの費用がかかる場合があります。日本国内よりビザ申請する場
合、バイオメトリクスの手続きは免除されます。 ご家族の追加を含め、ビザ申請料金がいくらになるかは、
ビザ料金見積りをご利用ください。この見積もりでは、健康診断、警察証明書、生体認証にかかる費用は含まれて
おらず、別途実費の支払いが必要となります。
- 英語力は必要?
- 申請時に英語力の証明は必要ありませんが、永住ビザ(サブクラス100)の申請時には必要となる場合があります。
- 弁護士や移民エージェントに依頼する必要は?
- 必須ではありませんが、複雑なケースや不安な場合は専門家のサポートを受けることをお勧めします。
- オーストラリア大使館在職時にパートナービザの審査責任者として年間300件以上のビザ発給審査を一人で行なっていた元オーストラリア大使館査証課マネージャーが運営するeVisaセンターがあなたのサブクラス309ビザ申請のサポートを提供いたします。
サブクラス309ビザの申請要件を簡潔にまとめると以下のようになります:
- スポンサー要件:
- オーストラリア国民、永住者、または適格なニュージーランド国民であること
- 18歳以上であること
- 過去のスポンサー歴や自身のパートナービザ申請歴に応じて追加条件がある場合がある
- 申請者要件:
- スポンサーと婚姻関係または事実婚関係にあること
- 18歳以上であること
- 健康状態と人物審査の基準を満たすこと
- 過去のビザ却下や取り消しがないこと(または特別許可を得ていること)
関係性要件:
- 真実かつ継続的な関係であること
- 共同生活を送っているか、一時的な別居の理由を説明できること
- 経済的、社会的に相互サポートしていること
- 関係を証明する証拠(写真、手紙、メール、共同口座明細など)を提出できること
その他:
- 同性パートナーも申請可能
- 申請前に通常12ヶ月以上の同棲期間が必要(ディファクトカップルの場合)
- 恋愛関係が長期間続いている場合や子供がいる場合、直接永住ビザが下りる可能性がある
これらの要件を満たすことで、サブクラス309ビザの申請資格を得ることができます。
サブクラス309ビザの申請には、以下のような証拠が必要です:
- 身分証明書類
- パスポートのコピー
- 証明写真(パスポートサイズ)
- 戸籍謄本または出生証明書
- 外国人登録証明書または在留カード(日本国籍以外の場合)
- 関係性を証明する書類
- 婚姻証明書(既婚者の場合)
- 事実婚関係を証明する書類(該当する場合)
- 交際歴をまとめた資料
- 共同生活の証拠(共同銀行口座の明細書、共同ローンの書類など)
- 一緒に撮った写真や旅行の記録
- フォーム888(第三者からの証言)
- 財政的証拠
- 共同銀行口座の明細書
- 家計の請求書(双方の名義)
- 共同ローンの書類(住宅、車など)
- 個人の記録
- 健康診断の結果
- 犯罪経歴証明書
- 軍歴証明書または除隊証明書(該当する場合)
- その他の書類
- オンライン申請書(Form 47)
- スポンサーのオンライン申請書(Form 40SP)
- 離婚証明書(該当者のみ)
これらの証拠は、申請者とスポンサーの関係が真正かつ継続的であることを示すために重要です
サブクラス309ビザの申請に必要な交際歴をまとめた資料の具体例は以下のようなものです:
- 時系列で整理された3ページ程度のPDF文書
- 。以下の内容を含めます:
- 詳細な日付を含める
- スマートフォンや手帳の記録を活用すると良いでしょう。
- 交際の経緯を示す補足資料:
- 留学関連の書類(該当する場合)
- 関係の進展を示す文書:
- 出会った日
- 交際を始めた日
- 重要な出来事(同棲開始日、旅行、家族との対面など)
- 現在までの主な出来事
- 大学の成績表(同じ授業を取っていたことを証明)
- お互いの関係の発展や将来の計画について書いた3ページ程度の文章(二人分)
コミュニケーションの証拠:
- LINEなどのメッセージのやり取りの履歴
- 電話の通話記録(入手可能な場合)
共有体験の証拠:
- 旅行の際のホテル予約や交通チケット
- 一緒に撮った写真(時系列順に整理)
社会的認知の証拠:
- SNS(Facebookなど)でのアクティビティ記録
- 友人から二人宛ての手紙
- 家族との写真
- 申請者の両親からの関係承認の文書
これらの資料を組み合わせることで、関係が真正で継続的であることを効果的に示すことができます。矛盾や虚偽がないよう、慎重に確認することが重要です。
まとめ
サブクラス309ビザは、オーストラリアでパートナーとの生活を始めるための第一歩です。申請要件をしっかりと確認し、必要な書類を準備して、スムーズなビザ取得を目指しましょう。
このページが、あなたのサブクラス309ビザ申請の一助となれば幸いです。
オーストラリア大使館で実際にパートナービザの審査を年間300件以上一人で審査発給可否決定を行なっていたeVisaセンターの加藤秀喜であなたのビザ申請の可能性についてお気軽にお問い合わせください。
サブクラス309パートナービザの手続き・審査基準について